2千円のバッテラ寿司を買う。大人になったと実感。

ここ数年、日記を見てもわかるけれど撮ることより見ることへの欲求が高い。

以前は自分のことで精一杯のところがあってそんなに人の作品のことを考えている余裕はなかったが、何度か写真展をやり、写真集も作ったあたりから、初めて俯瞰でものを見れるようになってきた。

だいたい、若い頃は同年代の人のいい写真などを見ると嫉妬にかられてしまうものだ。

ワークショップをやりだしてからからは、特に見ることの大事さがわかってきた。それも写真をただ好き嫌いで見るのではなく、その作品が生まれた必然性を考える。

写真展会場にいる作家をつかまえてその辺のことを聞きたいのだがなかなかそういうわけにはいかない。

最近はいろんな作家の人と知り合えて、お酒を飲みながらゆっくり聞く機会も増えてきた。話を聞くと作品が生まれた背景が分かりより面白く見ることができる。作品は、作品のみで成立するのではなく、作家性や時代性に大きくかかわってくる。

同じようなことが「フォトプレ」のサイトでルーニィの篠原さんと写真家の小林紀晴さんの対談にでていた。
http://the-za.somard.co.jp/j_photo/jp_space/photopre_002.shtml

写真家を呼んで作品を見せてもらって話を聞く「ビューイング」を月に一度続けている。

今月は鈴木光雄さんに来てもらった。http://www.mitsuosuzuki.com/
コマーシャルカメラマンから2000年を期に写真家へと動きがシフトしている。

作品を目の前に直接作家から制作意図を聞けるのは本当に贅沢なことだと実感できる。

精神性のことから海外への進出のきっかけや、テクニカルなことまで。まるで上質の2時間ドキュメンタリー映画を見ているようだった。