朝から確定申告の準備。消費税導入後で書類がひとつ増えていた。経費の内訳を見ていると、フィルム、現像費が2年前に比べ著しく低い。最盛期の8分の1くらいだ。
ギャラリー冬青の楢橋朝子「アフタ・フニクラ」を見に行く。ネガカラーの大型プリント。黒のマットが窮屈そうだった。DMになっている写真が好き。初期の写真集『NU・E』を売っていたので購入。
ルーニィに寄ってからキンコーズに製本を注文し、銀座へ。エゴサイス・グループ写真展『一瞬の交錯』を見る。
ワークショップを始める前までグループ展には否定的だったが、近頃は可能性を感じ始めている。今回の展示も「グループ展であること」にこだわった展示だけあって楽しむことができた。
個人的にはモニターでのスライドショーが面白かった。香港のモノクロと、キノコがいい。
そのままニコンサロンの鬼海弘雄「ぺるそな」展へ。知り合いが何人かそろっていたので、そのまま鬼海さんお勧めの「天狗」流れた。安い割りにおいしくて驚いた。
鬼海さんが撮った写真や風貌を見ると孤高の哲学者のようだが、実は俗っけ満載でとっても面白い。
鬼海さんが僕の持っていたヘキサーに興味を示してファインダーを覗き込んでいるので「シャッターを押してもいいですよ」と言ってみたのだが、「いや、1枚シャッターを押すごとに才能が薄れていきます」と真顔で答えるのだ。
なんだか分からないが「さすが」である。
以前「PERSONA」の写真集を買ったときにサイン間違いをしたお詫びにと『東京迷路』をプレゼントしてもらった。中古市場で高値をつけているやつだ。作者から「いただく」というのはいいもんだ。