ゴールデン街で教えてもらったデジカメRAWデータ現像ソフトは「キャプチャー1」というものだ。
もともと「フェーズ1」という中版や大判カメラの後につけて使う数百万円もするデジタルバック専用ソフトだったが、使いがってや性能が優れていたため、キヤノンやニコンのデジカメにも対応したものが発売されている。
どこがそんなにいいのか分からなかったので「銀一」に行ったときにお店の人に教えてもらった。同じキヤノン1DsMark2で撮影したデータをキヤノン専用ソフトとキャプチャー1で現像してみる。
パッと見はキヤノンの方が適度にコントラストも付き、シャープネスも十分で良さそうに見える。ところがRGB各チャンネルを仔細に見ていくとシャドー部のノイズに差があることが分かる。
それをYMCK、つまり印刷用に分解してみると明らかにキヤノンはシャドー部がノイズだらけでもやっとして見える。対してキャプチャー1はYMCK各色ともデータがスムーズだ。
デジタル撮影してデータ納品をする人達にとっては死活問題になりかねない問題だ。どんなに条件を整えて撮影しても現像がダメなら結果は得られない。
現像がダメなら… アナログ時代に戻ったかのような話だな。本ソフトは9万円近くするが、LE版なら2万円弱で買える。現像するだけならLE版でも同じということだ。
銀一は本当によく新しいことを知っているので、安心して買うことができる。「これどう?」と新発売の製品を指すと、いいところと、悪いところを全部教えてくれる。その上で、自分で判断して買えるから、買って損したということはほとんどない。そこが量販店と大きく違うところだ。
ものが溢れてくると情報とデータの開示ということがとても大事になる。銀一の値段は「情報料」込みということになるわけだ。
今日から四谷三丁目のニエプスで写真展が始まる。ワークショップの受講者で、その後中藤毅彦氏のワークショップで力をつけ個展となった。これをアップしたら見に行くつもりだ。
●舩橋伸介写真展『青梅エトランジェ』
http://www.funabashi.jp/etranger/
2006年2月28日(火)〜3月5日(日)
13:00〜20:00(最終日18:00)
ギャラリー・ニエプス
東京都新宿区四谷4-10 メイプル花上2F
http://niepce-tokyo.com/