アグファとベルゲール

注文を受けたオリジナルプリントの制作。

ファーストプリントのトーンを元に再プリントするのだが、これが難しい。どんなにレシピを取っておいても二度と同じものは作れない。

2時間かけてようやく1枚仕上がる。ブックマットにマウントしたら、いい感じになりホッとした。

続いて2月の個展のためのテストプリント。アグファからベルゲールに印画紙を変更したので出具合を確かめたかった。

ハイライトが基調の雪のシーンと、黒が多い薄暗い夕闇のカットを選んでロクロク、35ミリ両方を焼いてみた。

べTルゲールはアグファに比べ黒がきっちり締まりコントラストが高く見える。アグファより白の伸びがきれいだ。雪のシーンは自分の考えていた感じに仕上がりそうだ。

明日乾燥したものをプレスして最終確認となる。

暗室を出てグループ展会場に向かう。5時半を過ぎる頃から会社帰りの人で賑わってきた。

インクジェットの大型プリントは賛否両論のようだ。「なぜ、大きくするのか?」という声もあったが、理由としては「大きくしたかったから」につきる。

イメージサイズが自由に変更できるデジタルは、できるだけ大きくしてみたくなる。会場の壁が大きいこともあって、プリントサイズはどんどん大きくなった。

銀塩組はそれぞれイメージサイズがバラバラでそれが味になっているが、デジタル組はA1伸びが基調になって統一されすぎた気もする。

次回はそれも踏まえて会場の展示を考えたいと思う。回を重ねることで展示の面白さが徐々に分かってきた。