EOS5Dなんていらないとか、フルサイズは必要ないとか、ミラー式一眼レフは時代遅れだとか、数々の発言は取り消し。
そのくらい5Dはいい。20Dとの差は歴然だ。雑誌などでの画質チェックでは出てこない部分での細部の作りがまるで違う。とにかくピントがいい。当たり前のことだが20Dを使っていて忘れていた部分だ。
もう、仕事で35ミリのフィルムを使うことはないだろう。D60から始まったデジタルワークは、5Dで安定期に入ったように感じる。
重慶で撮ったプライベートな写真をエプソンPX7500で出力してみる。付属のマット紙のため黒の締りはないが、ハーフトーンのつなぎがきれいだ。横幅60センチの大きさは見ごたえがある。出力したものを事務所の壁に貼り付けたらギャラリーのようになった。
大きくすることで5Dの実力がはっきりした。いままでアナログでしか自分の写真を撮ってこなかったが、新たな絵筆ができたようだ。
「日本カメラ」では審査する立場だが、自分が写真を発表する時には審査される立場になる。
「米沢」の写真がまとまったので、メーカー系のギャラリーに応募していた、9月の末が締め切りで、10月末に発表になる。
結果、落選。
審査をしているから審査がどんなものかわかる。落ちたことで、自分の写真に迷うことはないし、取り組みへの反省もない。
全ての人にわかってもらえるものを作っているわけではない。自分の写真を分かってくれるところを探すだけなのだ。
とはいえ、期待が外れた失望は大きい。