お刺身、きんぴらごぼう。

納品が済んだら時間があいてしまった。なんとなく代々木から新宿方面に歩く。

御苑前の「プレイスM」で鶴田厚博「三閉伊」を見る。どこか海沿いの町を撮ったものだった。米沢と似ている。雪の季節の写真がよかった。美しい雪景色ではなく、道路沿いの排気ガスで薄汚れた雪に懐かしさを感じる。

プレイスMの中にある「蒼穹舎」で石内都写真集「scars」を購入。体の傷をクローズアップで撮ったシリーズだ。ヴェネチアビエンナーレで「scars」は大きな話題になっている。

そのまま四谷三丁目まで歩いてルーニィへ。石原眞澄「MissonSt.」をやっていた。石原さんの作品は以前ポラロイドギャラリーで見たことがある。そのときはピンホールだったが、今回はホルガとローライで撮られたものだ。

マットの紙が作品とよく合う。カラーペーパーなのだが、地の色が若干クリーム色だ。

ローライで撮られたものよりホルガのほうが妙に写真的だ。収差がないレンズがが良いとされているのに周辺が糸巻き方に湯歪んだホルガがよく見える。

ルーニィに「カメラ日和」が売っていたので手にとってみた。近頃この雑誌の話をよく聞く。評判がいいようだ。試しに1冊買ってみる。

写真を撮るノウハウより、写真を撮った後どう楽しむかというほうに重点が置かれている。家庭用プリンターの普及が写真のありかたを大きく変えているのかもしれない。