無事帰ってきました。どこにも遊びに出ることができず寂しい海外でした。
ホテルの部屋には外務省からのFAXで「フラフラと夜遊びにでかけるんじゃないよ。次はジャカルタだと名指ししてんだからね。人の集まりそうなところや盛り場は危ないんだからね」という内容が送られてきてはさすがに動けない。
ホテルは5星だったのだけど南半球のせいかテレビの衛星中継も日本は映らず、本も持っていかず、食事もホテル内だから、やることなんにもない。
撮影に出ているときが最大の息抜きだった。現地のマーケットも覗いたけれど「鳥インフルエンザ」の危険性はまだあるそうだ。
街中はバイク天国。ふたりにひとりの割合でバイクを所有している。どこへ行くにも家族を載せてバイクで移動。3人乗りは当然で、4人乗りもあるうる世界だ。
S9000を使っていて気になったのはシャッターのタイムラグ。止まっているものを写すのには気にならないが、動いているものを撮ろうとするとほんの一瞬タイミングがずれる。以前持っていたファインピックス4500と同じ感覚だ。
気にならないと言えば気にならないが、気にしだすと気持ち悪い。
撮影カットの90パーセントは28ミリで撮って、残りの10パーセントは300ミリを使った。結局ズームというのは端と端しか使わないということだ。
東京に戻ってすぐ神楽坂アユミギャラリーへ。明日から始まる橋本達也写真展「人」の展示手伝いだ。
http://www.ayumi-g.com/ex05/0535.html
橋本さんは今年で60歳。今月で定年を迎える。それに合わせた写真展だ。普段付き合いのある人たちをロクロクのモノクロで撮ったポートレート集となっている。
ポートレートで大事なのは間合だと常々思っている。寄ればいいというもんではない、相手の領域に一歩、いや半歩踏み込めた距離感が大事なのだ。
橋本さんのポートレートにはそればあります。プリントを始めて2年、ポートレートを撮り始めてまだ1年。でも写っているものは60年分の濃さがあります。明日からです。