昨日はカメラ雑誌の取材を受けた。
テーマを聞いて驚いた。「フィルムを使うカメラマン」だと。
ちょっと前まで「デジタルを使うカメラマン」が特殊だったのに、いったいいつ逆転したんだ?
あえてフィルムを使う意義を聞かれたのだが、「使いやすいから」、としか答えようがないわな。だって、ずっとフィルムを使ってきたんだから。
もしかして、気がつかないうちに回りから置いていかれているのか?デジタルを否定する気はさらさらない。使いやすければデジタルを使う。ただ、今の仕事(ポートレート)にはフィルムがあっているから使っているにすぎないのだ。
肌の出方(スキントーン)は、まだフィルムに一日の長がある。
今日は、山形のテレビ局が「山形出身で活躍している人」ということで取材にきた。インタビュワーは、ジャーナリストの宮川俊二さんだった。
夕方のニュース番組の、いちコーナーで、写真家では鬼海弘雄さんも出ているというので喜んでお受けしたのだ。
テレビには初めて出る。宮川さんの質問に答えていく形式だが、YTRが回っているから「う〜ん」とか「エーッと」という訳にはいかない。
そばで聞いていると宮川さんはとてもいい声だ。通りがよく、歯切れがいい。元NHKのアナウンサーなのだから当たり前とはいえ、自分のモゴモゴとして喋りはなんとかならんかと思う。
7分弱の放送のために2時間半ほど取材がかかった。初めて体験するテレビの取材はなかなか面白いものだった。