鶏肉と春菊のゴマ炒め。大根とムカゴの煮物。

水野晴郎の撮影。

水野晴郎といえば「シベ超」だ。5作目の試写に合わせてのインタビューだった。ロケ場所は決めてあったのだが、水野氏が映画撮影中に背骨を骨折したため長く歩くことができず、急遽映画会社近辺での撮影となった。3カットのバリエーションに苦労した。

取材が終わった後「試写会を見ていってください」と誘っていただく。「シベ超」シリーズは以前から気になっていたのだが見るのは初めて。5作目というのが凄い。映画監督を名乗っていても5本撮っている人は少ないだろう。ましてシリーズで5作続く映画はめったにない。

上映にあたって水野氏本人による映画解説。上映時間1時間半、冒頭7千万円のセットでの映画史上初の12分間の長回し、最後にはあっと驚くどんでん返しあり、ラスト近くには万里の頂上からの階段落ちがあり、各所に映画のパロディーもちりばめられているという。おまけにNG集もあり。上映前から期待はどんどん盛り上がる。

たしかに凄い映画だった。昭和30年代の日本の活劇映画を彷彿させる。それ以上は言えない。どうぞ映画館へ足を運んでください。本当はDVDになったら4,5人で見るのが一番楽しいと思う。

最後のNG集を見ると、水野氏がどんなに楽しんで作っているかがよくわかる。制作費は2億円はくだらないだろう。

水野晴郎の解説で『シベ超』を見た」今年の個人的10大ニュースに入るようなできことだった。