木曜日、ベルギー大使館の撮影。天井高が4メートル以上ある。ベルギーは王国だったことを知る。
現像待ちの時間で恵比寿の東京都写真美術館へ。野町和嘉写真展「祈り」とロバートキャパ展をやっていた。
キャパはもう何度も見ているため新鮮な驚きにかけていた。展示室の照明を暗めに落としているせいで目の悪い僕にはつらかったのもある。それにキャパは、オリジナルプリントを鑑賞するよりも印刷物で力を出す写真家のようだ。図録の方が写真に迫力があった。
野町氏の写真は素直に驚くことができる。異境辺境のルポというのはその座をテレビに取って代わられてしまった感があるが、「祈り」の写真群を見ていると写真の持つ力を感じずにはいられない。特に「メッカ」の写真は凄い。日本人が持ち得ない神中心の世界があるということがわかる。超ワイドレンズと超望遠レンズという極端な視座で世の中を切り取っているが、不思議とあざとさを感じない。
事務所に戻りポジの切り出しをして宅配便の手配。家に帰ったらビール1缶で眠くなってしまった。9時前に布団に入る。後は12時間ずっと眠りっぱなし。
金曜日、仕事がキャンセルになったので久々にお休み。靖国神社で奉納相撲をやっているので見に行く。昼間、太陽の下で相撲取りを見ルことができることはめったにない。
靖国神社の相撲場に近づくと、力士の鬢付け油の甘い匂いが漂ってくる。懐かしい匂いだ。目当ては横綱の土俵入り。十両の取り組みが終わると通路側、花道に移動しカメラを構えた。やっぱり横綱は体に力がみなぎっている。「ちからびと」を見ていると気持ちが晴れる。
九段下から新宿のアイデムギャラリーへ。銀城アトム写真展「遠行希」。http://www2.odn.ne.jp/ginjo
丸の内線御苑からすぐ、始めてだがとてもいい雰囲気のギャラリーだった。銀城氏の写真は粒子が際立っていて美しい。銀の重みが分かる気がする。森山大道や中藤毅彦の粒子とは違った、粒立ちの良さといったらいいのだろうか。ワークショップの時に皆に見せたくて写真集を購入。