金曜日、車に乗り込もうとしたら、ぶら下げていたEOS-D60、50ミリレンズつきがスルリと肩から滑り落ちた。「ヴァッ〜$%&#」と声にならない奇声をあげてしまう。アシTが何事かと振り返る。
カメラは1メートル以上の高さからスリーバウンドしてアスファルトに弾んだ。「ガシャ!」というより「ボウン」という感じ・
慌てて拾い上げると内蔵ストロボが立ち上がっている。パコンとしまうと外傷はなさそうだった。試しに1枚シャッターを押してみるとちゃんと画像が出た。ゆすってみたがカラカラという音はしない。大丈夫だ。
プラスティックのボディが丈夫だということに始めて気がついた。これがライカだったら間違いなくオシャカだったろう。
来月の撮影のためのロケハン。早めに終わったので六本木ヒルズへ行く。前回、三脚を持って展望台へ行こうとして止められた経緯があるので今回はペンタックス645Nをカバンにしのばせる。
今日は快晴だったが気温が上がりすぎてガスがかっていた。それでもここの展望台からの眺めは東京で一番だと思う。
東京タワーは存在感がある。これが風景の中にあるのと、ないのとで大きく見え方が変わる。赤い塔が見えると安心するのだ。タワーを中心に45ミリのレンズに偏光フィルターを付け3ロールまわす。
美術館では草間弥生「クサマトリックス」展をやっていた。水玉模様炸裂。しかし展示がちょっと物足りない。もうすこし体系的なものも見てみたかった。
隣では「六本木クロッシング:プライズ」という若手現代芸術作家の総合展示をやっている。写真家では畠山、オノデラユキ、安村崇などがあった。
最後は東京、NY、上海の都市模型モデルを見る。昨年の展示を見逃していたので再展示を見ることができたのははラッキーだった。「TOKYO」の写真集を作るヒントが隠されている気がする。
土曜日はワークショップ第4期が始まる。今期はローライ、ライカ、ニコンといったラインナップ。夜に友人夫妻と銀座で食事。日曜日は暗室開放日。ここでもライカハッセルが文字通りゴロゴロ。もう相当量のライカを触った計算になる。いつもライカに囲まれているのでもう自分でライカを買う気はしなくなってしまった。