土曜日はワークショップの暗室日、日曜日は修了生のための暗室開放日。
先週撮ったポートレートでのレンズテストでは、ライカの現行エルマー、ズミクロンの50ミリ、Rマクロエルマリート60ミリの3本を比べてみた。
びっくりするほど同じ。特に背景の出方はまったくといっていいほど似通っている。若干マクロエルマリートの、人物の肌の描写が好ましいような気がするが、あくまで気がするだけ。ライカはライカなんだなあ、とあらためて思う。
ハッセル対コーワ6では、髪の毛の出方に特徴があった。コーワ6が1本1本をキチンと出そうとするのに対し、ハッセルのレンズは髪の毛の芯にベールがまとわりついているようになっていて、シャープなのだが柔らかい印象を与える。
コーワの「1本1本すべて結像します!」という意気込みに対し、ハッセルは「まあ、そんなにキリキリしなくても」と言っているようだ。Cタイプの80ミリも、CFの120ミリも同じ傾向だった。
できあがったプリントを比べて、各メーカーの設計思想を見るのも楽しいものだ。
暗室開放ではバライタモノクロプリントに挑戦する人がいた。手間は膨大だが、最後にドライマウントプレスでピシッとなったプリントはさすがに深みがある。
写っているのは地面の水溜り。暗いトーンのなかに水面が鈍く光っている。周りの暗室仲間がプリントを囲んで「きれいだねえ!」
終了後、江古田の居酒屋「備中屋」に流れる。
月曜日は小田原の日。氷雨がしみる。新しい眼鏡を作った。これで本格的に仕事復帰ができる。