おでん、海老とネギのピリカラサラダ、いくら丼。

朝からずっとカラープリント。昨日までの仕事のもの。

大量なネガのベタ焼きを取った後、女優のポートレートから始める。ベタをチェックしていると、どこから見ても「わたしは女優よ!」と訴えかけられているようだ。ロクロクの画面をトリミングして断ち落としと呼ばれる雑誌1ページサイズに合わせる。ロクロク画面は縦にトリミングする分には問題ないが、横には切りづらい。2カット使うため、計6枚プリントするが、微妙なトーンになやみ全部で30枚以上焼く。

その後、車と人の撮影プリント。これは割合に簡単にできた。しかし2つ合わせて5時間かかる。休憩をはさんで先週のワークショップ分のベタ取り。明日がプリント日なのだがそのための準備。8人分20本近くある。

皆で撮ったもののなかに、同じ場所で露出を同じにして同じ被写体を撮ったものがある。ハッセル、ローライ、コーワ6、ミノルタオートコードとロクロクが4台揃ったので、試しに同じようなアングルの写真を同一条件で焼いてみた。つまり変わっているのはレンズの差だということになる。

その結果、なんとコーワ6が一番優秀な結果を残した。ピント、コントラスト、シャドーの描写、すべておいてコーワ6が他のカメラをしのいだ。ハッセルは情報量が豊富だがコントラストが今ひとつ。ただし肌の立体感はコーワ6よりある。オートコードは硬い描写で好ましいのだがシャドーの描写が少ない。ローライは4台の中で一番コントラストが低くバックと被写体の分離が悪い。プリントでコントラストを上げても肌が濁り気味になった。

ストレートに焼いただけなので完成プリントではない。それにしてもコーワ6の実力は目を見張るものがある。誤解をおそれずに言うのなら、コーワ6のレンズはローライより優れている。

もっとも写真はレンズだけで撮るものではないからレンズ比べをしても無意味なんだけれどね。ローライにはローライでしか撮れないものがあるのだ。