昼、江古田「大盛軒のジュージュー麺」

文学フリマ」はなかなかのものだった。写真集は2冊だけ売れた。1冊も売れないかなと思っていたので嬉しい。なにせテキスト系のイベントに参入したのだから、勝算はなかったのだ。

なぜわざわざ勝算もないようなところで出店したかといえば、フリマを体験してみたかったから。というのも、前々から写真集のフリーマーケットのようなことをやってみたいと考えていた。

写真集を出した写真家と呼ばれる人はあまたの数になるだろうが、おそらくその八割、いや九割の人は在庫を抱えているはず。そう、売りきれて増刷がかかる写真集など年に数冊というのが実態なのだ。書店から返本された本は倉庫に詰まれ数年で廃棄になる。そこを作者が引き取って自宅は本の山となる。売る場所もない。HP上で販売してもなかなか売れるものでもない。写真集は手に取ってみないとなかなか良さが伝わらないからだ。

昨年あたりから写真集を出している人たちに「写真集のフリマをやらない?」と声をかけている。なかなか実行するのは大変そうだが、東京都写真美術館あたりが乗ってくれれば絶対面白いイベントになる。

6月1日は写真の日。それに合わせて写真美術館の廊下でも貸してもらえればそれだけで出来る。壁にオリジナルプリントを貼れればなおいい。

作家は流通がないわけだから値段を少々安くして販売できるわけだし、見るほうはたくさんの絶版写真集を一度に見れて、しかも作者に会える。

どうです、おもしろそうでしょう?