餃子を焼く。

午前中打ち合わせ。編集者に「2B」に来ていただく。ある別冊ものの撮影。

自分のテリトリーでの打ち合わせだとアイディアがどんどん出てくる。写真の資料もたくさんあるので、こんな感じあんな感じと具体的に物事が進んでいく。徐々にやるべきことがクリアになる。今まで撮り貯めていた「東京」シリーズの一部を表紙やメインビジュアルに使うことができそうだ。

2時間ほどの打ち合わせが終わった後、隣で昨日のプリントを焼く。ほぼイメージどおりに仕上がる。宅配便を出して青山堂書店をのぞく。これといって買うわけではないが、時間があると自然と本屋に足が向かう。

午前中の打ち合わせでも「本が売れない」ことがどうしても話題にのぼる。その別冊特集は今までのやり方を変えていくきっかけにしたいと編集者はいっていた。そういえば自分でも雑誌で生きているのにかかわらず、以前より雑誌を買わなくなってきている。

本屋さんに張り紙がしてあった。「本店は12月10日をもって閉店いたします。ながらく御愛顧ありがとうございました」

ショックだ。江古田の本屋といえば踏み切り前の「青山堂」だった。学生時代には5,6軒あった本屋は次々となくなり、唯一南口の一軒を残すのみとなった。ここは学生街である。学生街ですら本屋がなりたたないのだ。この事実に背筋がさむくなる。