おでん。

朝、実家からうれしくない知らせ。

天気はどんよりしていて気分はさらに鬱々としてくる。昨日までの撮影のプリント仕事が結構残っているので暗室にこもる。割合と調子良く焼けたので早仕舞いにした。

お茶を飲みに出かけて本を読んでもなかなか集中できない。こんな日はおいしいものでも食べないと元気が出ない。「おでん」をつくることにした。おでんは男の料理だと思う。

ダシをとるため大鍋に昆布をひいて、沸きあがったら信じられないくらいの削りカツオを入れる。醤油と酒と味醂を別鍋で火を入れ返しを作る。大根は下ゆで、揚げ物は湯がいて余分な油を落とす。糸コン、チクワブもゆでて臭みを消す。ゆで卵も。

それらを煮つまらないように炊いていく。ときどき味見をしながら出来上がるのを待つ。寒い日だからこそ、おいしいものもあるのだ。