ロールキャベツ。あんまり好きじゃない。

撮影前に写真展を2つ見に行く。一つはアシTのリクエストで、ギャラリーヴァンテアンの坂川栄治写真展「瞬きの痕跡」。ホテルグランドメディアンお台場の3階にある。

坂川氏は著名なグラフィックデザイナーであり、作家であり、今回写真家としてデビューした。氏のエッセイ「写真生活」に影響を受けてこの日記のタイトルをつけている。読者はこのことについて、ゆめゆめパクリとは言ってはならない。オマージュといっていただきたい。

内容はローライで撮られたモノクロームの静謐な写真。世界中を旅して撮られたもので、東京、NY、パリ、サンタフェ、そして地元北海道と脈絡なく並べられている。しかし感じている光の質が等じため、違和感はまるでない。北海道遠別で撮られた冬の写真に心が魅かれた。

それにしても、ここは都内でも有数の質の高いギャラリーだと思うのにまったく一般には知られていない。写真好きでも知る人ぞ知るというギャラリーだ。もっと宣伝しないともったいないな。

2つ目は芝浦PGIでの原直久写真展「欧州紀行」。今回はプラチナプリントではなくてゼラチンシルバープリントだった。ようするにバライタ紙プリント。原先生は日大芸術の教授。写真家としてはずっとエイトバイテンをかついで世界を撮り歩いている。身体は小さいがやっていることはデカイ。

PGIで川田喜久治の「世界劇場」図録を買う。前回、氏の写真展の時に東京都写真美術館が作ったものだ。展示作品全てを収録した細かい作りだが、写真の迫力が損なわれることはない。

レストラン「タテル・ヨシノ」の撮影。吉野氏と料理。吉野氏は雨降る中、外で撮影。

料理が運ばれるとあたりに香りがたちこめる。撮影後、鹿のソテーを試食させてもらう。役得。