暗室に11時集合。今日は新装の音楽ホール告知用広告の撮影。プロスポーツマン夫婦がモデル。190センチと、170センチのカップルは迫力がある。だいたいプロスポーツ選手というのは、立っているだけで絵になる。
ホールでの撮影が2パターン。それとは別にもう2カット別の場所で撮影。持っている、ありったけの照明道具を現場に運ぶ。いちいち撮影ごとに移動してライトを組んでいたのでは効率が悪いので、あらかじめ3つのセットを組んでおく。ストロボが4灯、HMIが1灯、タングステンのリファが2灯。スタンド8本。あちこちにバラ撒くようにセットを組んだ。
ホールのメインカットは、使用サイズが大きいこともあってシノゴを使う。この頃シノゴを使うことが多い。スーパーアンギュロンの65ミリは、何を撮ってもうまいこと絵にしてくれるのでありがたい。今日も広いホールの雰囲気をダイナミックにとらえてくれた。なにがすごいかというと、周りがドーンと暗く落ち込むので真ん中の人物が浮き上がって見えるのだ。カメラの本などでは、周辺の光量が落ちるレンズというのはとんでもなく悪いことだとされるが、僕はそれがとても気に入っている。プリントでいう焼きこみ効果が出るのだ。
撮影後、現像所により暗室に戻る。2時間後、テスト現像の結果を確認にもう一度現像所へ。ポラもたくさん切っていて大丈夫なのは分かっているのだけれど、上がりを見るまではいつもドキドキする。
プラス3分の2で出したテスト現像はいい感じにあがっていた。残りも同じ指示を出す。張り詰めていたものが落ちるようにドーッと疲れが出る。何年やっても現像の上がりを確認するのは緊張するものだ。ああ、これで夕ご飯をおいしく食べることができる。