椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」を思い出した

今日で42歳。ずっと新人だとばかり思っていたのに、いつのまにかカメラマンを始めて20年が過ぎた。髪の毛は白くなり、見た目はすっかり中年の部類になってしまったな。自分が感じる年齢というのは実年齢×0.7と言う説がある。となると30歳くらい。たしかに当たっている気がする。

イラストレーターの「さわのひとし」を案内人として川越の旧所名跡を撮影。天気が良くて気持ちがいい。はずだったのに、突然花粉症の症状が出る。くしゃみが止まらない。鼻水はあふれ出てポケットティッシュ2つをあっという間に使い尽くし、車に積んである箱ティッシュをカメラバックに入れて撮影を続けた。

編集、デザイナー、印刷会社2名、市役所広報、カメラマン、アシスタント、さわのひとし、友人、総勢9人でぞろぞろと川越の名所を歩いた。川越は城下町だっただけに面白いところが多い。35ミリのEOSだけ首からぶら下げて撮影。4時過ぎに童謡「とうりゃんせ」の発祥の地とされる天神様を撮って終了。

現像所に寄った帰り、中野のフジヤカメラで明日から使うシノゴのフィルムを仕入れる。ブラブラとひやかしていると、デジカメEOS D-60が12万5千円。D-30にいたっては9万8千円で出ていた。10-Dが19万8千円だというのを考えると安いような高いような。あらためてデジカメの進歩の速さにため息が出た。