妻の実家からもらった、赤飯とおいなりさんが晩御飯

午前中仕事プリント。通常のカラープリントのほかに、ネガをスキャナーで読み込んでパソコンでも出力してみる。ロクロクのカラーネガをフラッドベッドのスキャナーで読み込むのだが、充分満足いくものができる。シノゴのネガからだともっといいものができる。スキャナーをニコンの8000EDレベルにしてプリンターをエプソンのPM4000PXにすればカラープリントの出る幕はなくなるかもしれない。

夕方から新創刊の女性誌の打ち合わせ。40歳台の美しい生き方をしている人の撮影。「ヘルシーでセクシー」にだそうだが、これって矛盾してない?

自宅に戻ったらこれまた新創刊の雑誌「カメラ倶楽部」が届いていた。「季刊クラシックカメラ」のリニューアル雑誌。第一回目のテーマは「ライカdeNUDE」。相変わらず美しい印刷だが、なにも無理してライカでヌードを撮らなくても、という気がちょっとする。ハナブサ・リュウのパリのヌードはよかったが、ライカではなくてハッセルで撮られたものだった。ライカでヌードとくれば、本当は清家冨夫の「ZOE」シリーズが出てきてほしいところ。

ある写真雑誌に載った清家冨夫のヌードは、ライカのノクチルックス50ミリf1.0が使われていた。絞り開放で撮られた写真は、まつげの一点だけにピントが合っていて後はなだらかに像が崩れていた。薄暗い室内で撮られたそれは印刷でありながら息を呑むほどだった。

ライカ使いの一つの理想であり、ライカでしか撮れない写真の最たるものに思えた。その後、芝浦のPGIギャラリーで「PARIS」シリーズのオリジナルプリントを見る機会があり、彼が使っていた印画紙エクタルアを僕も使うようになったくらい心酔している。

僕の理想とする写真家の一人であり、オリジナルプリントをもっとも欲しい作家でもある。