中野ブロードウェイで買った五目おこわ。1人前360円。

一日中目黒のハウススタジオで撮影。カタログで見るより室内は古くさかった。住宅街の中にある一軒家。庭が広く贅沢なつくりになっている。もともと住んでいた家をスタジオに改装しているようだ。

もし僕が東京出身で目黒とか世田谷に土地があったなら、レンタルのハウススタジオを作っているかも。一日貸すと20万円くらいになる。リニューアルを頻繁にしないと客足が遠のくが、それにしてもただ場所を貸すだけで20万円はいい商売だ。貸さないまでも自分専用のスタジオは永遠の憧れだ。

今まで地方出身の僕にとってスタジオは夢のまた夢だったが、この頃オフィスビルの2003年問題で都内の事務所家賃相場が大幅に下がり、何とかなりそうな感じになってきた。特に日本橋周辺は古いビルが多く、驚くほど安いところも出てきている。古いところは保証金無し、敷金のみ2ヶ月、現状復帰の義務なし。というのが相場になってきているらしい。

ある写真家が木造3階建て、一部4階ロフト、一部地下あり、貨物用のエレベーターがついていて、1階の天井高が4m。200?弱の物件を探したとネットにでていた。ギャラリーとスタジオと住居スペースが取れる夢のような物件だ。

元アシスタントHも勤めていた会社から独立し日本橋箱崎町にスタジオを構えた。聞けば驚くような家賃だった。それらに刺激を受け日本橋スタジオ熱が沸騰した。今払っている家賃と事務所代を思えば、住居込みで20万円ならなんとかなる。先々週の日曜日、妻と日本橋を見に行った。

下町生まれで土地勘のある妻にくらべ、僕は日本橋になんの関わりをもってこなかった。日本橋と呼ばれるところをうろうろしてみたが、本当の日本橋から隅田川沿いまで日本橋何々町とつく地名はかなりある。倉庫街が安いということだったので川沿いの方へ歩いていった。たしかに空いていそうなビルはいくつもある。が、寂しい、あまりにも寂しい。店など1件もありゃしない。コンビニすらない。住んだら毎日の買い物が大変そうだ。

住みやすい江古田に比べると失うものもかなり大きそうだ。もっとも、だからこそ家賃が安いのだろうけれど。