パエリア鍋で焼きソバめしを作る。簡単おいしい。

友人の新垣譲が本を出版した。「東京の沖縄人」http://www.borderink.com/frame2.htm

彼は元編集者で、一番最初に「渡部さんの写真が好きだ」と言ってくれた人。「うまいですね」と言ってもらえても、もっと上手い人がいれば「下手な人」になってしまう。でも「好き」は絶対的なもの。彼のおかげで「僕の写真を好きといってくれる人と仕事をする」というスタンスを取れるようになった。

彼の本を雑誌「東京人」に紹介するため一緒に編集部に出向く。ついでに僕の、「東京」の自作本も見てもらう。きっかけは「東京人」の撮影だったので是非とも見てもらいたかった。

話の中で今年の「木村伊衛兵賞」の話題になった。まだ正式には発表されていないが、もう決定したようだ。受賞者は「ああ、なるほどね。ホーッ」という感じの人。3月4日の朝日新聞での発表ということ。お楽しみに。

帰り道、神保町の三省堂で写真集を見る。悲しいくらいコーナーが小さくなっていた。犬猫と風景をのぞけば新刊本はほとんどない。暗澹たる思いにかられる。今やろうとしていることの難しさをあらためて思い知ることになった。結局なにも買わずに店を出る。この頃めっきり写真集を買わなくなった。

一時は月末に振込みがあると、本屋に行って写真集を買うのが楽しみだった。毎月あれこれと新刊が出ていてどれを買おうか悩んだものだ。出版数が少なくなるとともに買う機会は減っていき、書店へも足が遠のいた。悪循環の見本のようだ。買わないくせに、自分の写真集だけを買ってくれというのは虫のいい話しだなと思う。

家に帰ったらメールでちょっといい知らせが入っていた。今年はいろいろありそうな年になりそうだ。

泡盛効果が薄れたのか花粉量が多いのか、目がかゆい。まあ。去年よりずっとましだけどね。