米沢牛のすき焼き。気分はどっからでもかかってこい!

乾燥しているせいか寒さがしみる。妻、誕生日。僕の実家米沢からお肉を送ってもらう。米沢牛は、いい香りがするものだということをここで自慢しておきたい。

CP51は快調そのもの。補充液もバンバン吸い上げる。撮影に行く前に原稿二本分のプリント。今日は六本木で若き経営者の撮影。昨日と同じ仕事。現場に早めに着いたので近くのスターバックスに入る。予想通り編集者も時間をつぶしていた。昨日の埋め合わせにおごっていただく。アシTと共に、いつもは食べないデザート付き。

年末に撮影した「東京人」の見本誌が送られてきた。特集は「たてもの保存再生物語」で小笠原伯爵邸が表紙になっている。窓辺に佇む猫が目印。なかなかいい感じになっている。

本屋さんでリトルモア発行の雑誌「FOIL」を買う。奈良美智川内倫子が「戦争反対」をテーマにアフガン取材を行っている。ノーテキストで写真とイラストのみの構成。奈良美智はイラストだけではなく写真も撮っている。とても上手なのだが川内倫子のまなざしの強さにはかなわない。川内倫子は、一枚の写真を見ただけで作者名がわかる数少ない写真家になってきた。

どこか醒めた薄い色は死を連想させる。決して焼きこまないトーンには物事へのあきらめのようなものを感じる。そこへ逆光線のフレアがかかって滲んだ写真がポンと挟み込まれると、突然未来への夢が見えてくる。一度見たときより二度目。二度目より三度目のほうが惹きこまれる。本屋でパラリとめくっただけではわからない。彼女を見出したリトルモアという出版社は尊敬にあたいする。

リトルモアは小さな出版社だが、かける意気込はそこらの大出版社よりはるかにすごい。社長の信念が、作る本に見えている。

FOIL」は季刊誌になるようだ。