さよなら「エビス」。明日からは発泡酒の日々。

昨夜の雨で、空中の塵や埃がながされたせいか、今日の空はいつもにまして青かった。

この時期、晴れた日にスキー場に行くと、ごく稀に群青色の空を見ることが出来る。18歳の時に見た空は、青を通り越してまるで宇宙を思わせる「黒の空」になっていた。ゲレンデの白と空の青黒、影は塗りつぶしたように真っ黒だった。後年、「三好和義」のセイシェルの写真に、同じ空を見つけることが出来た。

浅草から水上バス日の出桟橋へ行き、ゆりかもめでお台場を一周して新橋。渋谷の109前で撮影して終了。

日が長くなったなあ。5時過ぎてもまだ日がある。

数日前に書いたが、今年は発泡酒を飲まないと宣言した。すると妻が「一度ビールと発泡酒でブラインドテストしてみない?それでちゃんと言い当てられたらビールということにしましょうよ」と挑戦的に言う。

「上等だあ!発泡酒の雑味感を当てるなど目隠ししても造作ないわ」。舌に自信はある、間違えっこない。しばらく前にやっていたテレビ番組で、10万円のワインと2千円のワインを、芸能人が目隠しをして味だけで当てるという企画があった。ソムリエ資格を持ち「私の身体にはワインの血が流れているの」と豪語する「川島なおみ」をはじめ、ワイン通の面々がボロボロ間違えていた。僕はテレビを見ながら、どうして10万円と2千円の区別がつかないのか不思議でしょうがなかった。

眼の前にグラスが2つ運ばれる。一口目、チビリと口に含む。「ああ、こっちが発泡酒だ。エグイ」と感じる。ここでかっこよく「こっちが発泡酒だ!」と言っても良かったのだが、一応もう一つのグラスのほうも飲んでみる。ゴクリ。

「あれれ、もしかしてこっちが発泡酒か?」あわてて一つ目に戻るが余計わからなくなってしまった。で、散々迷ったあげく第一印象を変えて「2つ目が発泡酒だ」と答えを出した。

結果… 案の定最初のグラスが発泡酒だった。その時の妻の喜びようといったら。グヤジイイイ。ビールは「キリン一番搾り発泡酒は「サッポロ生搾り」だった。目隠しを外して飲んでみたがその差はわからない。言われてみればそうなのかもというレベルであって、決定的な差はない。と思う。なにせ自信を喪失しているから歯切れが悪くなる。こうして我が家は発泡酒継続ということにあいなった。

しかし納得がいかない。「来月もう一度やらせてください」 恥をしのんで妻にお願いした。