築地にきたら寿司。安くてうまい。

朝5時半集合。当然外は真っ暗、風が強く寒さがしみる。アシT、自転車で20分かけて暗室に到着。ちょっとだけ同情してやる。外気温3℃。

朝がこんなにこっぱやいわけは、築地市場を撮るため。築地には一般客が入ることが出来る「場外」と関係者オンリーの「場内」とにゲートで仕切られている。場外をうろつくも築地らしいところがない。意を決して場内に潜入。許可はない。だまてん。

すると場内は「おお、これこれ!」という活気にあふれている。ぼやぼやしていると運搬車にひかれそうになる。皆、寒空のなか湯気を上げて働いている。どこかいいところがないか場内を歩き回る。ここぞと思っても三脚を立てるスペースなどありはしない。30分以上歩き回るが見つからない。段々日が登ってきて焦りが出る。今日はロケハンでもいいやと考えていたが、なんとか1カットは撮りたい。

最後にマグロを並べている入り口付近にポジションを発見。急いで三脚を立て撮影。アングルを少し変えて2カット。最後にはもうマグロが引き取られて少なくなってしまったので終了。外はもう朝日が差していた。

暗室に戻り、依頼のあった以前撮ったネガを探し、ベタ焼きを作る。家に戻り休憩の後、渋谷を撮影にもう一度出る。

渋谷に来たついでに「ウィリアムモリス」でやっている「千田貴子写真展」を見に行く。送ってもらったDMにそそられるものがあった。今年初めての写真展だったが大当たり。モノクロで撮られた水族館や温室などのガラス越しの風景。久々に「眼においしいプリント」だった。

帰路ディレクターTさんの事務所にベタ焼きを納品。彼は今月5日に子供が生まれたばかり。忙しそうだったが顔はほころんでいた。家に帰ってネットを見ていたら「長島有里枝の電子子育て通信」http://www.denshikosodate.com/webapp/parenting/top/index.do
というのを見つけた。子育ての懐かしい記憶がよみがえる。彼女は写真だけではなく文章もいい。