夜、コロッケ、娘の作った玉子焼き。

今日はいい天気だった。昼間、車についている室外温度計は19℃を指していた。このまま暖かくなってもいいぞ。

朝7時半、暗室集合。「小笠原伯爵邸」の撮影。朽ち初めてほったらかしになっていた建物を復元再生し、オリジナルの雰囲気を残すことに成功している。現在はレストランやウェディング業務もおこなっている。今回は「東京人」建築ツアー告知のための撮影。いいものが撮れれば建築特集の表紙にも使いたい。

建物は、見た瞬間から撮りたくてウズウズするようなディティールを持っていた。係りの人との挨拶もそこそこに撮り始める。外観から室内にいたるまで7カットをあっという間に撮り終えてしまった。まったくといいほどアングルに悩まなかった。シノゴをポンと構えればピタッと決まる。気持ちのいいことこの上ない。極上のモデルを相手にしたようないい時間だった。

意匠を凝らしたサンルームの外観を撮影していると、一匹の猫が窓辺で日向ぼっこしていた。堂々とした猫は撮影中ジッとしている。おかげでいいのが撮れた、これを表紙に使いたいな。

その後、「巣鴨の刺抜き地蔵」を撮りにいく。4日、14日、24日と4のつく日は縁日になり人出が多い。「東京」シリーズに是非入れたいと前から思っていたがなかなか機会がなく、今日こそはと撮影に向かった。想像を上回るジジババの多さに驚く。天気がよかったせいかお寺の前の道は身動きがとれない。「じいさんばあさんの原宿」というのは誇張ではない、言いえて妙である。人ごみの中、無理やり三脚を立て2カット撮影。

現像所の往復、原稿の納品2社、ヨドバシカメラへ買出し。7時過ぎに暗室に戻る。