夜、おじやを食べたら調子よくなった

今日の寒さはどうしようもない。外での撮影は風邪っぴきにはしんどい。でも天気がよくてよかった。順調に2件撮影の後、現像所経由で納品を2件。編集者と、「来年はデジタルに挑戦してみようか」、という話になる。

DTPはフルデジタル化に向かっている。一方で印刷のクオリティはどんどん下がっている。それでも愚痴を言わず、やれることを皆で探す。「今年もお世話になりました。良いお年を。」といって別れる。この言葉好きだな。

今日は映画「さざなみ」の最終日。東京都写真美術館で上映されている、「美術館で見る映画」シリーズの1作目。http://www.sazanami.info/
とても好きな写真家、藤井保がキャメラを回していて、舞台が故郷「米沢」なのだからどうしても見ておきたかった。

いそいで駆けつけるも、上映はもう始まっていた。オープニング映像を見られなくて残念。映画と小説は最初が肝心だと思っている。

映画はまったくと言っていいほど、ドラマが進展しない。おまけに「パンニング」「ドーリー」「ズーム」が一度も使われず撮られている。水平垂直が丁寧にとられ、やや引き気味のアングルでアップはほとんどない。ムービーにもかかわらず、写真用のシフトレンズを使っているようだ。カメラは据え置きでそのフレームの中で役者が演技をしていた。まるでカラープリントを綴ったスライドショーを見ている気にさせる。いや、写真集といったほうがいいかもしれない。

余韻を残しながら映画は終わった。明かりがついて館内を見渡すと30パーセントくらいの入り。40人弱の観客だった。同館でやっている蒸気機関車の写真展よりずっといいと思うんだけどな。

読んでくれている人から「風邪、お大事に」のメールが届く。ちょっとだけ元気になった。明日はお休み。29日が仕事納めになる。