夜、練馬のタイ料理店。ソムタムが辛なつかしい

午後から某フィルム会社勤務のN、夕方から旧知のカメラマンOが暗室に遊びに来る。

Nの目的は、僕が持っているローライのアングルファインダーとグリップ。両方を2万円で譲る。Nはネガカラーと印画紙の開発の仕事をしている。新製品をテスト用に分けてもらった。「フィルムや印画紙に何を求めますか?」という質問に、「ネガ、ポジ、デジタル、ポラとフィルムやメディアを使い分けても同じ撮影条件なら、同じ発色、同じ露出に出てくれるスタンダードカラーを作って欲しい」と要望を出した。実際色々なメディアで撮影している身からしては、切実な問題だ。そう言うと「デジタル部署もポジフィルム部署もネガフィルム部署も組織形式が縦割りなので交流がなく難しい」とN。これは一カメラマンの戯言かもしれないが、本質をついていると思うんだけどな。

Oは使わなくなったカラー用の印画紙と薬品を持ってきてくれた。この頃撮っている写真を見せてもらいながらカメラ話し。新製品ハッセルのH1の話題になる。デモ機を触ってみたところいい感じらしい。ハッセル製は高いので、同じ中身でフジの冠が付くGX645を考えているみたいだ。ハッセルのレンズとペンタックスのレンズの違いで盛り上がる。

2人と話して共通の話題になったのが、金持ちA様「萩庭桂太」のこと。おそらく日本中のカメラマンの連休中の話題は「萩庭桂太」に違いない。