香港のついでにマカオも行ってこようかな

毎年海外のフェステバルやフェアに行くことにしていて、、ここ5年ほど、アートフェア「アートバーゼル香港」を見に足を運んでいる。そういうと意識が高そうに聞こえるな。

 ちょうどその時期に「香港アートブックフェア」があって、そこに参加するついでなのだが。

 「アートバーゼル」はその名の通り、スイスのバーゼルで開かれる現代アートを売り買いする、世界でもっとも規模の大きいアートフェアだ。最近ではアメリカのマイアミや、香港でも開かれている。お金の動くところにアートフェアありということだ。

 広大な会場に300近いギャラリーがひしめき合う。そこにブースを開くためには500万円以上かかるが、販売される作品も、一点数千万円、数億円というのも珍しくない。写真作品も、もちろん現代アートとして取り扱われている。

 トーマス・ルフ、ティルマンス、シンディ・シャーマンなどの大御所から若手作家まで幅広く扱われている。2018年には長島有里枝の作品がセットで1000万円の値をつけていた。会場で数万円単位の作品はおそらくない。少なくとも百万円単位になる。

 ギャラリーが売れると思っている作品を並べるわけだから、アートバーゼルを見ればアートシーンやマーケットの動向が見えてくる。

 毎年見ていると写真作品にある傾向が出てきたのに気がついた。コラージュ作品が多いのだ。

 コラージュの本来意味はフランス語の「糊付け」のこと。写真の場合はベースとなる写真の上に別の写真や素材を重ね合わせる。小学校でやる貼り絵のようなものだ。

 現代写真を扱う雑誌『IMA』にも最近コラージュ作品が多く掲載されている。2019年には東京庭園美術館で1950年代に制作された岡本淑子のコラージュ写真の展示が行われている。

 どうやらコラージュは今後写真の中で大きなウェイトを占めることになりそうなのだ。
 
 コラージュの基本は重ね合わせになる。あるものと、あるものを多層化する。その層のことをレイヤーと呼ぶ。コラージュとはどのようにレイヤーを組み合わせるかということだ。
 レイヤーを重ねることで、上と下とでは違う次元が生まれる。

 一次元は線、二次元は面。三次元は奥行きが生まれて空間。空間の中に空間を作ると四次元になる。理論的には世界は11次元(10次元)になっているそうだ。写真はこれまで、ペラペラの二次元に縛られてきた。しかし二次元だけの表現に限界がきている。

ここまで書いて気になることが出てきた。パスポートの有効期限はいつだった?

引き出しから取り出して確認したら、もうとっくに期限切れ。危なかった。まだ1カ月あるから発行してもらえる。

一度仕事で海外行く時にやらかして、3日で緊急発行してもらったことがある。あの時は冷や汗が出た。

さっきの胸騒ぎは、深層心理のどこかにあの時のことがあったっbじゃないだろか。