これからも、貸し暗室を使い続けるのは大変だなと思っていたら、個人暗室を使わせてもらえることができるようになった。
ただしそこは、モノクロの設備は完璧と言っていいのだが、カラーができない。自動現像機は一台大きいのを残してあるので問題はないが、伸ばし機がない。2Bで使っていた伸ばし機8台は、今年の事務所引っ越しの時に、欲しい人に綺麗さっぱりあげてしまった。
どうしようかと思っていたら、助けてくれる人がいて、以前2Bで使っていたラッキーG670と同型のものを譲ってもらえることになった。台座にタイマーが付いていて使いやすい。何より慣れている。メリハリの効いたカラープリントができるので好みだ。大全紙まで伸ばせる。
そこで赤帽を手配して、個人暗室に引き伸ばし機を運び込み、セッティングすることにした。足りないものは新宿ヨドバシに買出しに行く。最近はネット注文ばかりなので、暗室用品コーナーに行くのは数年ぶり。以前は1フロア全部だったが、今は一角にひっそり。見事に縮小されている。印画紙はまだ種類も豊富に揃っているように思えたが、とにかく備品が少ない。引き伸ばし機も売っていたが、20万円以上していた。
買った備品を抱えて暗室に戻り、現像機を洗い、薬品を入れ、伸ばし機周りを整え、早速プリントしてみた。バッチリである。国産は、というより使い 慣れたものは体に馴染む。精度も出ていそうだし問題はない。
やっぱり暗室はいいなと思ってしまった。プリントするために撮影をするというのが自分のスタイルでもあるから、やる気が出てきた。