暗室帰りは銭湯

貸し暗室も2度目となると慣れてくるものだ。

 

僕にとっては、とにかく暗いのだけは作業効率に大きく影響するので、秘蔵の80ミリのシュナイダーと、ピントルーペを持参。伸ばし機をダーストからオメガに変えてもらったら、ピントノブが右側で使いやすい。

ダーストの左側ノブは、左目でルーペを覗くのでピント合わせのとき、体がよじれて泣きそうだった。

伸ばし機を変えたので、再度色合わせから始めることになる。前回のプリントは改めて見ると青が強い。マセンダかぶりを気にすぎたため青に寄ってしまったようだ。

短冊に切った印画紙を焼いて色の調整をする。まず明るさ。前回は絞り11で50秒もかかったが、今回は10秒。5倍も明るさが違う。2絞り以上だ。結局色が決まるまで2時間かかった。

 

一度色が決まればカラーは楽しい。前回焼いたものを、もう一度新しい設定で焼いたら全然違う写真になった。それから7時間、飲まず食わず休まず、ずっとプリント。現像機が業務用の大型化だから色の安定性がいい。

問題と言えば、ネコがウロウロしていること。暗室兼保護ネコセンターなのだ。ネガをセットしていたら、カーテンの隙間から忍び込んできて、引き伸ばし機の一部上まで駆け上がった。で、降りられなくなって困ってる。そのうち、バタバタとホコリを舞いあげて暗室内を駆け回り去っていった。

 

ネコは好きだが、おそらくネコって暗室に一番似合わないものだろうな。