理不尽だなあ、と思うことがある。我が身のことなのに、なすすべもないし非があるわけでもなかったりすると、どうしようもない。
神話や民話の中には結構理不尽な物語が多い。旧約聖書のカインとアベルやヨブ記とかを読んだときも釈然としなかった。なんで神様はこんなことをするんだろ。
でもあるとき「あれ、これって世の中は理不尽なことがおきるんだよ」と教えているんじゃないかと気がついた。
創世記から世の中には理不尽なことがうずまいていたのだ、自分だけおきるわけではない。昔の人はそれを物語として語り継いできたのだ。
なんて想えるようになってからは「まあ、いろいろあるよね」と思えてきた。
考えてみればうまくいっている時を基準にしていたのだな。