ネコがやってきた。
保護ネコボランティアの団体からゆずりうけた。しかも2匹。8か月の女の子と10か月の男の子。
娘は半休を取り、夜には友人が見にくる。大さわぎだ。
迎えるにあたって、家に慣れるまで保護先と一緒の環境になるようにと、3段式の大型ゲージも用意した。
男の子は雨太郎、女の子は月子と名前をつけた。最初のネコは小太郎、次が風太郎だったから、飼う前から次は「雨」がいいということになっていた。
昨年の9月に風太郎が死んでしまって、もう新しいネコを飼うことはないと思っていたが、30年もネコがいる生活だったからやっぱりいないとさびしい。ひと月もしないうちにもう一度飼うことをきめた。
2Bの引っ越しもすみ、ワークショップも始まっていろいろなことが落ちついたので、娘が譲渡会に参加して決めてきた。
でも、まさか2匹一緒に決めてくるとはね。
雨と月がやってきて新しい生活が始まる。1年前の4月にこんなことになるとはまったく思ってもいなかった。
だからもう先のことを心配するのはやめにした。1年先のことすらわからないのだから、10年後のことなど思いなやんでもしょうがないなと。今思うのは早く彼らがここに慣れてくれることだけ。
月がゲージを出てそーっと近づいてきた。鼻をヒクヒクさせている。雨はその後ろでかたまっている。