引っ越し完了 打ち上げはラムしゃぶ

朝8時、引っ越し業者が来る前に暗室の窓を覆っていた暗幕を取り外してみた。

朝日の中にもうもうとホコリが舞う。震災の影響でゆがんだのだろうか、それとも長年開け閉めしていなかったせいなのか窓が開かない。

暗室を新しくしたのが2006年だから12年ぶりに暗室に日の光が射し込んだことになる。この部屋の窓はけっこう大きくてもともと明るい部屋だったことを思い出した。

業者がやってくると、あっという間に積み込んで、あっという間に出発した。感傷にひたる間もなく、そのあとに続いて阿佐ヶ谷に向かった。

2階の部屋をワークショップに使おうと思っていたので、荷物は全部上げてもらわなくてはならない。大きな本棚や2メートルを越す大テーブル、A1まで伸ばせるプリンターとか狭い階段でどうするんだろうと思っていた。

窓を外して吊って入れるんだね。プロの技。ロープだけで、どこにもぶつけずに引き上げる。こちらがお茶を飲んでいるうちに1時間くらいで完了。12畳くらいの部屋はダンボールで埋まっていた。

その後は若い衆ふたりが手伝ってくれて、夕方前にはきれいに片付いた。1週間はかかるんじゃないかと心配していたのだが、レイアウトもぴたりと収まっていい感じだ。

暗室はいろいろ考えた結果、個人用も作らないことにした。かといって完全にデジタルに移行するつもりはまったくないし、フィルムと印画紙が基本であることは変わりはない。

40年続けてきたので、もうどこでも大丈夫だという自信はある。

 

実は2階の部屋は娘が使っていたのだが、ひとり暮らしがしたい娘と、スペースが必要な僕との利害が一致。退去費として新家賃6カ月分で引っ越しとあいなったのだ。

これで4月からの新体制ができた。

ワークショップHの募集をのちほどおこないます。阿佐ヶ谷で新しいことはじめます。