今日は水曜日、ギャラリー冬青は21時まで開いています。ミニトークあり。予約不要です。

7月頭から通っている東大の講座もそろそろ終わりに近づいている。

正式名称はAMSEA。社会とアートの架け橋になる人材の育成が目的のプログラムだ。

文化庁後援のためー受講費が無料だったのはありがたかった。若手育成なので僕は当然最年長受講生。毎回一番前の席に座って講義を聞いていた。

講座のために東大に通っていると知人に言うと、教えているのだと思われて驚かれるのだが、それは無理です(笑)

AMSEAは2期目の募集があるようだ。1回目の受講者は自由に聴講できるそうなので今年も行ってみようと思っている。

先日は最終レポートの提出の説明会があった。論文か調査レポートか企画書の中からひとつ選ぶ。特定指定郵便で送らなければならないから本格的だな。

論文、調査レポート、企画書の中から選ぶと言ってもねえ。だいたい僕は論文の書き方を知らない。学生時代は卒業論文ではなく、卒業制作だったし、アカデミックなところとは縁がなかったので、まず書式がわからない。

「論文の書き方」で検索したり周りに聞いてみると、参考文献が重要だと言う。引用元がはっきりわかるようにしなければならないのだそうだ。今の自分の考えは当然外からやってきたものだ。しかしそれがどこからやってきたのかをはっきりさせるのは難しい。

どうしたものかと、とりあえず事前に配られていた資料から規定の文字数を見ると1500〜2000字とあった。なんだ、これなら楽勝だと思って年末から書き始めた。年明けに書きあがったので提出先を調べるために再度資料を見ると、、、

「字数の基準は15000~20000字。白色無地のA4版用紙を縦長に使い、横書きにする」

とあった。一桁見間違えていたのだ。仕事ならえらいことだった。漢字で書いといてよ。2千字を1万5千字以上にするなんてどうやっても無理だよ。

そりゃ論文だからそのくらいの字数が必要なのはわかる。でもこれから調べて書くには時間がなさすぎる。

もう終了しなくてもいいや、と半ば諦めていたのだが、お風呂に入っているときに閃めいた。日記に書き溜めてあるものをまとめればいいじゃないか。

ためしに「現代アート」で日記の中を検索してみたら結構な量の投稿が見つかった。サンタフェ以降、その折々に書いていたものを時系列で貼り合わせて字数を確認したら、見事2万字を超えていた。もはや論文とは到底呼べないが、この機会を使って考えを整理するのに使うことにした。

今週ギャラリーに詰めながら終日文章の手直しをしている。写真を30年以上やってきたものが考える「現代アートとは何か」という論文じゃなくて読み物だ。

この最終提出物は7名の先生方の審査があり、優秀者2名はシドニービエンナーレ視察旅行の権利が与えられる。

現地の美術館巡りをアテンドしてもらえるそうなので、自費でいいから参加できないものかな。

早速ネットでエアチケットを調べてみたらジェットスターで往復7万円弱。しかしシドニーまで16時間もかかることが判明。

あの硬い座席で16時間は、、、シンドイぞ。