お昼ごはんを食べるタイミングが難しい

アートブックフェア2日目終了。初日にコンプリートセットも売れていい感じでスタートできたと思ったら2日目は動きが鈍かった。

自分のことを知らない人に写真集を買ってもらうのは本当に難しい。気に入ってもらえるのと買ってもらえるのは大きな隔たりがある。まあそりゃそうだ。生活必需品じゃないのだから。明日日曜日と明後日月曜日もずっと2階F号室に座っています。声をかけてください。

9月18日(日)12:00〜20:00
9月19日(月・祝日)11:00〜19:00

1階のインターナショナルブースの中央にはスタイデルブックアワードの応募作品150点が展示されている。これが質と量ともにすごい。念がこもっているといってもいい。

スタイデルとは世界でもっとも有名なドイツの出版社だ。スタイデルで出版されるということは世界レベルで拡散することを意味する。そこでの写真集出版に向けてのダミーブック(自家製本)なのだが、応募作はもはや完成品というくらいの出来栄え。どれもすべて見応えがある。サイズも装丁もひとつとして同じものがない。これは一見の価値あり。工芸品レベルのものもある。

応募総数は700点以上あって、今回展示された150点は特に予選通過という意味合いはないそうだ。単にブックフェア事務局の選択でスタイデル本人は応募作品すべてを見るということだ。

ブックアワードの向かいのブースではスタイデル出版の本を売っている。見るとスタイデルの本に奇をてらったものはない。印刷が目を見張るほどすごいわけでもない。極めてオーソドックスで価格もさほど高額でもない。しかし装丁、サイズ、手触りはひとつひとつ違えている。

いつも本を手元において繰り返し見ることを念頭においている気がする。アート作品をつくろうとしている訳ではないようだ。

さあ「世界でもっとも美しい本を作る男」と言われるスタイデルは何を選ぶのだろう。