ケバブとクスクス。今年のアルルはおいしい。

パーティは夕方6時前からゆるゆると始まった。

フランスのパーティは始まりと終わりの合図がない。いつの間にか始まって気がついたら終わっている。最初に経験した時はかなり面食らった。

食事は無しでワインだけ。入れ替わり立ち代わり人がやってきては去っていく。

パーティ中は参加作家がお客さんとずっと話すことになる。アメリカの メディアから取材をうけたりしたのでワインを飲んでしまったら言葉が出てこなくなるので、ずっと水だけ飲んで応対していた。

展示プリントの横には「prana」の後書きを全文掲示しあった。かなり長い文章にも関わらず多くの人が熱心に見てくれていたのには驚いた。これはとても効果的で、背景や文脈を大事にする彼らに、話が通じやすくなった。

持っていった写真集「prana」「da.gasita」「traverse」は全て完売。11冊しか持っていかなかったのをちょっと後悔。

プリント販売の方は、背の高い、黒のワンピースがとてもよく似合う女性が1枚買ってくれた。責任を果たしたようで一安心。

夜の10時過ぎにようやくパーティは終了。全員グッタリで喉もガラガラ。こんな過酷なパーティは初めてだった。

夕食は白岡順が好きだったレストラン「ラボエム」でトマトとモッツァレラチーズのサラダとイカのソテー。ワインで乾杯。

帰ると12時をとうにl回っていてシャワーも浴びずにベッドへ直行。疲れ果てた一夜だった。