本日帰国。明日から電話が通じます。

香港ブックフェア最終日。

前日までとはうって変わっての大賑わい。各社写真集がどんどん売れていた。

夕方から終了の7時までは熱気がすごかった。昨日までと大きく違ったのは、ただ見に来ただけというより、買いに来たという人が多かったこと。会場の雰囲気がまるで違う。

僕は来る前に体調を崩し荷物を整理した関係でtravese2冊、da.gadita3冊、prana5冊の計10冊しか持って行けなかった。

昨年は13冊完売だったため、足りないかと思ったがヘロヘロの体力ではこれが限界。しかし実は二日間で2冊しか売れなかったため、帰りの荷物の心配をし始めていたところだった。

ところが最終日早々にtraverseが建築家に売れると次々と売れ始め、4時には全て完売してしまった。

4時から7時までの、もっとも盛況だった時間帯には何もすることがなくなってしまった。ブースにいてもじゃまになるので会場をウロウロ。減った分の荷物スペースを再度埋めるように他のの写真集を物色。結局10冊売って5冊購入。

もっと売れたかなという感じだったが、2年連続売り切れは気持ちがいい(笑)打ち上げは火鍋屋だった。今回は何も食べてを大当たりだった。


10冊や20冊売ったところで、まったく儲けはでないのだが、手売りするのは面白い。しかも20社近い出版社が集まっているから、各社の写真集を解説付きで見ることができる。知らず知らずのうちに染み付いた「写真集ってこういうもんだよね」という思い込みがなくなっていく。販売に行っているのだが、半分は仕入れに行っているようなものだ。



3月26日は僕の55歳の誕生日だった。異国で迎えるのは初めてかもしれない。香港出身でニューヨークに住んでいる友人が里帰りをしていて、僕を家族のお祝いの席に招いてくれた。

92歳のお母さんをはじめ、10人以上の家族が集まっての会食に混ぜてもらい、僕の誕生日も祝ってもらった。激動のファミリーヒストリーを聞きながら、次々と運ばれてくる料理を食べ続ける。

けっこうお腹いっぱいになったなと思っていたら「これで半分よ」と言われて驚いた。香港の人はよく食べる、よく飲む、よく話す、よく笑う。

桃の形をした饅頭が中国のバースデーケーキだと、わざわざ用意してくれた。異国でお祝いしてもらった忘れがたい誕生日となった。