確定申告の季節。
昔は経費を記帳したものを税理士に預けていたのだが、毎回「渡部さん、これは帳簿じゃなくてお小遣い帳です」と言われていた。
今は税理士に頼むまでもないので自分で電卓を叩いている。何度かオンラインを試そうとしたが挫折。今でも手書きだ。
昨年フィルムと印画紙、インクジェット用紙にかかった費用はおよそ100万円。ほとんどがワークショップ用とはいえ、昨年は展示が多かったから一昨年より増えていた。その他に目立つ出費は事務所代、それと旅費交通費。
場所があることの意味合いは大きいからなんとか維持したい。
動けば経費はかさむ。動かねば仕事にならぬ。
数字をにらみながら行く末を色々考えた。
ギャラリー冬青にミュンヘンのギャラリーからお客さんが来るというので顔を出した。ドイツ人の英語は分かりやすいので、スタッフの通訳のお手伝いのようなことをする。写真関係の細かい用語や人の名前は知らないと出てこないからだ。
ギャラリーオーナーは自身も写真家で、出版もしている。見せてもらったパノラマのシリーズの写真集には、写真とリンクした特別に制作側された音源がCDとレコードで梱包されていて面白い作りになっている。
プレゼンの結果、冬青でも写真展が企画されることになった。こんなときの高橋社長は即断即決で話がどんどん具体化していく。あとで協議の上とか一切ない。
せっかくなので僕のプリントもミュンヘンのギャラリーの人達に見せてプレゼン。こちらは来月までにスケジュール確認をとって連絡するということだった。
そういえば昨年会ったベルリンのギャラリーの人は、僕のプリントをパリフォトに持って行ってくれていたのだが、テロにあって売れずじまい。しかもその後事故にあってしまったそうで今でも大変なようだ
もう焦る気もないので、ちょっとづつでいいかなと思っている。55歳、自衛隊にいる友人は定年だそうだ。