夜はステーキ。ワインはロゼ。最後にコヒー飲んで30ユーロ(4200円)

土曜日、残りのレビュー2件が終了。ホッとした。お昼に皆と飲むビールがおいしい。

受けたレビュワーはふたりともフォトブックフェアの人で、ようするに写真集のスペシャリスト。楽しみにしていた。

最初のひとりにpranaを差し出すと数ページ何も言わずに見ているから反応悪いのかなと思っていると、突然顔を上げ開口一番「Incredible !(すごい)」。

もう内容の大した説明も必要なく「いったいこの印刷はどうなっているんだ。紙質といい、トーンのバランスといい素晴らしい。日本のシュタイデルだ」と興奮気味。da.gasitaも1ページ目から「なんて美しんだ」とページを撫でます始末。

よほど気に入ったらしく「これはまだ買うことはできるのか?Amazonで売ってるのか」と聞かれたので「よければ差し上げますよ、2冊両方でもいいですけど持って帰るのか重くないですか?」と聞くと満面の笑みで「みんなに見せたいから是非両方欲しい」と言ってもらえた。

ふたり目もほぼ同じ反応。最初は「来年のフォトブックの際の展示リストはもう決まってしまって、残念だけどスペース作れないの」と言っていたのに、写真集を見ているうちにだんだん盛り上がってきて「なんとかできないか相談してみる。大きいスペースは無理でもなんとかなるはず」。

ふたりとも「たくさんレビューしているから紛れないようにちゃんとメールして。忘れないで」とこれまた同じことを言われる。初回のバタバタから始まり、終わってみれば楽しいレビューだった。

思えば2003年にレビューの意味もよく知らず、英語も話せず、相手の言っていることも何も分からず、見せても見せてもなんの反応もなく、一発大逆転でビエンナーレの切符を獲得したときと比べると随分反応が変わったものだ。

8年か。あっという間だな。

今回はレビューだけではなく、期間中にいろんな人に会えた。普段会うことが難しい人に会える。というか、本来はアルルは人に会うために来るのが目的なんだそうだ。僕もちょっとだけ橋渡しができた。

来よう来ようと思って8年。来てよかった。