豆腐とツミレのお鍋

13日と14日、写真集「prana」の印刷立会いだった。

両日とも朝9時から夜8時半まで、印刷所の一室に詰める。1シートづつテスト印刷したものを確認してインク量の修正をかけて再度印刷する。それがOKならサインをして本番刷りになるが、望みのトーンに仕上がっていなければ再々度、再再々度、納得のよくまで続ける。それを88ページ分、プラスカバー。

テスト印刷のシートに冬青の高橋社長の指示が数字で書き込まれると次の印刷では劇的と言っていいほど変わってくる。マジックといっていいほどだ。オペレーターの方にもうちょっと黒くとか、自然な感じで、とかよくありそうな曖昧なことは一切言わない。

印刷ディレクターも、こんな丁寧に1枚1枚テストを繰り返すのは冬青の写真集だけですと言っていた。ディレクターと社長の掛け合いは見ていて気持ちがいい。お互いが信頼しあっているのがよく分かる。印刷所の高橋社長は、いつもの社長とちょっと違う。

僕はその横で「おお!」とか「いいですねえ」言っていればいい。主な仕事は最終OKのサインをするだけ。

用紙はニューVマット、ダブルトーン、印刷機はドイツ製ハイデルベルグ。よく刷れそうな名前だ。インクは黒が2色、グレーが3色のブレンド。配合は写真集ごとに違っているそうだ。

終わったとたんに久々の開放感に浸れた。半年以上出版が決まってから続いたモヤモヤがスーッと消えた。

「prana」は「da.gasita」に負けない、それ以上の印刷に仕上がった。写真集発売開始は12月中旬。来年1月9日からギャラリー冬青で写真展だ。