ご報告

先週末でワークショップのグループ展が無事終了。来ていただいた皆さんありがとうございました。

これでようやく肩の荷も下りて、これからは自分の制作に動くつもりだった。来週は屋久島に行く予定で準備をしていた。

ところが金曜日あたりから右目に違和感を覚え始め、段々と右目の半分が見えなくなってしまった。網膜剥離したなとすぐに分かった。

月曜日にかかりつけの眼科で診てもらったところ、やはり網膜剥離だった。10年前に手術をしたときに「今後網膜剥離の可能性が高くなる」と言われて以来、この日がいつやってくるか、もしかしたら逃げ切れたのではないかと、常に頭の隅にあった。

「この先生は手術が上手いから」と大型病院への紹介状を書いてもらって診断を受けたところ、即入院、翌日手術ということになった。

右目は生まれつき視力がほとんどないのだが、頼みの左目も網膜断裂一歩手前ということが判明して、まずは右目をなんとか救おうということになった。残念ながら治っても視力は0.1も出ないのだが。

左目は一触即発で、切れたら即見えなくなってしまう。いま視力が出ているのが奇跡的なんだそうだ。右目がこのままだと最悪全盲の可能性が出てきた。

もう両目とも歪んだ風船のようなもので、パンパンに膨れているいるのだそうだ。そのためその緊張に網膜が耐えきれなくて、剥がれたり断裂することになると説明をうけた。これは体質だから予防のしようがない。

今朝11時から右目の手術開始。目の両端を2箇所縫い合わせて、眼球を縮め、その後硝子体の幕を剥がし網膜を再度圧着させる手術となった。終わったのが13時半だったので2時間半。

手術は予定通り完了し、後は圧着するかどうかになる。今日は一日中うつ伏せ状態を維持せねばならず、顔を上げることはできない。これは結構しんどい。

今後3か月後に一旦入れたオイルを再度抜く手術がある。左目は毎月状況を見ていかなければならない。切れたら即手術。ただし成功の確率は分からない。

10年前よりあきらかに深刻なのだが、大丈夫な気がしている。10年前より明らかに手術は進歩している。まだ体力もあるし、回復力もある。一度経験しているから術後のことも年単位のことだと理解できる。

僕まだまだ満足なんてしていない。行きたいところだらけだし、写真展だって写真集だって作り続ける。必要があれば何度だって手術をして必ず見えるようにする。

ベットの上で泣いてばかりいた10年前とは違うのだ。

幸い左目はまだ元気だ。退院すればすぐに元の生活に戻れる。なので皆さんこれ読んでも心配しなくて大丈夫です(と言われても気になるよな)。

なので経過はまた書きます。この日記には全てを書こうと最初から決めているので。