46期募集中です。

昨晩46期の募集を始めたら、現在までに6名の方から申し込みがあった。順調な滑り出し。毎回毎回集まるかどうかドキドキものだ。

フィルムを使うので敷居が高いと感じているかたもいると思うけれど、カメラは貸出機がたくさんあるし、思っている以上にプリントは簡単だし楽しいものですよ。


今日は銀座ニコンサロンへ藤岡亜弥「LIFE STUDEIS」を見に行った。

彼女は昨年まで4年間NYに住んでいて、それをまとめたものだ。

ゲイリー・ウィノグランドとダイアン・アーバスというNYの写真の神様が彼女に取り付いたんじゃないかと思える写真だった。単身NY暮らしの中で撮ったスナップショット。初期の「さよならを教えて」と変わらぬ、どこか見るものに不安を与える、それでいて気持ちがすっきりする写真だ。

彼女のNYのシリーズはリングキューブ、赤赤舎ギャラリーと見てきたが、最初のドロッとしたもにが、ブヨブヨした形になり、今回殻を破って全容が見えた感じだ。

彼女に才能があることは誰もが認めるところ。その才能は僕にとっては宇宙人レベルなので嫉妬する気すらおきない。

そのリスペクトの証に僕は彼女のプリントをギャラリーを通して購入した。多分直接彼女から買うこともできたかもしれないが、あえてギャラリーから買った。

僕は彼女の作品の正式なオーナーになり、その日から彼女の作品を見続ける楽しみができた。

僕がプリントを購入する理由はそこにつきる。後で価値が上がるとか商品価値があるとかではなく、その後の作品を見ていきたいかどうかなのだ。だから銀塩に限らずインクジェット作品も同じように買う。

少ないお金をやりくりしてレンズを1本買うように、プリントを買う。新しいレンズは新しい表現をもたらしてくれる。プリントは生涯作家を見続ける楽しみを僕に与えてくれる。だから途中でやめたりしない、性根の座った作家のものしか買わない。

現在、ギャラリー冬青では、李京姫写真展「海と風」が行なわれている。彼女もまたずっと見続けていきたい作家の一人だ。

「勇気をもらいました」とか「作品からパワーをいただきました」なんて言う表現が大嫌いではあるが、ふたつの写真展を見た後の足取りは軽くなったのは事実。

オーナー特権というものかもしれない(笑)