今日の宿は三瓶山のホテル。

今回の出雲にはローライとトライXを40本。それとソニーα7に純正の35mmとライカズミルックス50mmf1.4を持ってきた。

α7はRではないノーマルのほうだ。フィルムでは捉えきれない薄い光のところで、絞りを開放にして感度を1600から6400くらいまで上げて撮った。

万九千神社での仮遷宮の儀式は夜に行われたのでα7がとても役に立った。EVFを使ってのマニュアルフォーカスは想像以上に使いやすい。

日頃EOS5DMark3でもアダプターでマニュアルコンタックスのレンズを使っているが、背面ライブビューで画像を拡大してフォーカスをチェックするのに、両方の指を使わなくてはならず面倒くさい。Mark2のときは指一本で拡大できたのに。

その点α7のフォーカス拡大ボタンの位置がシャッターボタンの横にあり、ファインダーから目を離さずに使えて便利だ。ほんとうに暗いところではAFよりむしろマニュアルフォーカスのほうが使いやすいと感じた。

結局ズミルックスばかり使っていた。画像データは、まとめてWIFIiPadに飛ばすことができる。これが超高速転送なのだ。あっというまに200枚くらい送ってしまう。

M型ライカのレンズがそのままの焦点距離で使えるというのは夢がかなった気分だ。やっぱり50mmは50mmの画角で使いたい。

土日のフィールドワーク実習が終わり、正式参拝に必要だったスーツやそれまでの着替えを自宅に送って、小さなリュックと肩掛けのカメラバックに荷物をまとめた。

レンタカーで移動しようと考えていたが、夜に考え直して電車移動を主にして歩くことにした。ダイナミックに移動するより歩く方が写真を撮りやすいからだ。するとショルダーのカメラバックも邪魔に感じた。

もうα7の出番は終わったから、それも送り返すことにした。着替えも全部送って、あとは着の身着のまま。リュックにはローライとトライX20本。iPadにタオル1枚と歯ブラシ一本、あとは折りたたみ傘だけ。

必要なもにだけにしたら身軽になって気持ちまで軽くなった。今日は石見銀山を往復8キロくらい寄り道しながら5時間かけて歩いた。たまに降る小雨も気持ちいいと感じるほどだった。珍しく10本以上フィルムを消費。昨日は0本だったのに。

身軽というのがこんなにも気持ちを変えるとはね。