机の上には山盛りのミカン、殻付きピーナッツ、うさぎ屋のどら焼き、大社煎餅豆好煎餅。

昨日プリントしたものをフラットニングして、使えるものと使えないものとに別ける。

展示したプリントを元に選んでいくのだが、同じネガから焼いてもまったく同じようにはならない。そこが面白くもあり面倒でもある。

OKを出したものはプリント裏にサインを入れる。名前とタイトルと場所と年号。サインの形が安定してきたのはここ数年で、10年前とは大きく変わっている。


夕方から八丁堀の日本写真学院へ。内藤小百合写真展「TRINITY」。

2012.11.30.fri-12.13.thu 10:00-19:00
(土日祝〜18:00、最終日〜17:00)※月曜日休館
それは3つの物語で構成されています。

「静かで穏やかな金色と、歌うように軽やかな黒色は、互いに共鳴し合い、
冬の濃紺の海は、朝日を浴びて明るい青へと変化し、
夏の夕暮れは、気怠さを増しながら夜をいざなっていきます。

3つのストーリーは、それぞれが個性をもって語られるのです。
『Silent Gold & Singing Black』は、色の対比を。
『Wintermute』は、温度の変化で。
『Midsummer』は、湿度の様相が。

どれ一つ欠けても成り立たつことのない日本の色彩。
なに一つ欠けても思い出すことのできない季節の瞬間。

私の中で記憶され紡ぎだされた三位一体の物語。

それがトリニティの世界です。」

彼女は日本写真学院でゼミを持っている。
http://www.jcop.jp/course/products/detail.php?product_id=55

写真展をする時に一度写真集を作ってから展示の構想を練るというスタイルをとっている。それを伝えるそうだ。

彼女の写真は初期からずっと見ているが、対象に向かう姿勢はほとんど変わっていない気がする。しかしアウトプットの精度は以前に比べて格段に上がっている。ここ数年の経験が現れてきたんだろう。

写真集「TRINITY」の表紙がい。ちょっと見たことがないくらい凝っている。


帰りがけ、おでん屋へ入る。大根と卵と巾着と、、、
もう12月。急に寒くなってきた。