ノミネート。食べものじゃないよ。

月曜日はギャラリーがお休みの日。

土曜日、日曜日はワークショップだったから今日は僕もお休み。

一日中茶の間でゴロゴロ。ずっとNHKのBSをつけっぱなしにしていた。たまにチラチラとiPadでメールをチェックしていたら、ロンドンからお願いしていたメールが届いた。ロンドンの大学院で写真を専攻しているMさんからだ。英語のメールなのだが読んでいて胸が熱くなった。あるアワードに提出する推薦状だ。


数週間前にアメリカから一通の英文メールが届いた。起き抜けに見たものだから、てっきりスパムだと思ったのだが何か引っかかるものがあった。

よくよく読んでみるとCENTERという団体から「あなたをTeaching Award にノミネートします」と書いてある。どうやらワークショップの誰かが推薦してくれたようなのだ。http://www.visitcenter.org/competitions/overview/teaching_award_2012

メールにはティーチングのステートメントと、教えている内容とプログラム。それと生徒からの推薦者を2名。それには何が渡部がアワードを受賞するに足るのかを明記せよと書いてある。もちろん全部英語なわけだ。ハードル高いぞ。

しかし、せっかく推薦してくれる人がいてノミネートされたのだから挑戦してみようと思った。

幸い英語は見てくれる人がいる。写真集「da.gasita」の翻訳もお願いした横内さんだ。横内さんには2008年のパリフォト以来ずっと英語を手伝ってもらっている。彼はインド生まれのアメリカ育ち。ネイティブの英語表現をしてもらえる。

ワークショップについてざっと書いたものを送り、数回やり取りののち英文にしてもらった。こういった提出物には定型があるようで僕には初めての経験だった。

推薦者にはワークショップ後の実績が飛び抜けている内藤さゆりさんと、今日メールが届いたロンドンで勉強中のMさんにお願いした。

二人の推薦状を見ていると恥ずかしくなるくらいのことを書いてくれている。もともとの推薦者は昨年CENTER主催のレビューサンタフェに参加して結果を残した保坂昇寿さんだった。

今回ワークショップについてまとめたものを英文にできたのは財産となった。

それよりもアワードに推薦してくれて、それを喜んで助けてくれる人がたくさんいたというのはもっと大きい財産だと思えた。10年やってきて良かった。

ちなみに受賞賞金は3000ドルだ(笑)