昨夜は参鶏湯を食べたのに今日はちょっと風邪っぴき。

CP+は6万5千人以上の人出で、前年比3割増しだったそうだ。

なんでもネットで、という時代でもわざわざ電車を乗り継いで会場で順番待ちをしても、見たい触りたいと思わせる力がカメラにはあるんだな。



友人が会社内に人物撮影ができるスタジオを作りたいと言うので、月島の『銀一」に機材を買いに行った。ストロボとかスタンドを買うなんて何年振りだろう。

自分の機材の中で、使用頻度が低いものを使って一度スタジオを組んでみたのだが、どうしても足りないものがある。車輪付きの大型スタンド、紗幕、紗幕スタンド、バックペーパー、光量の落とせるモノロックストロボ。それらが一度に揃うのは銀一しかない。

人のお金で買い物ができるのは楽しい(笑)スポンサーそっちのけで銀一の人とあれこれ相談して30万円分購入。ちょっと大きな買い物をしたことで気分が大きくなってきた。

あの夜にM9熱が出てしまい、本当にM9が欲しくなってきた。それもM9P.調べたらフジヤカメラが一番安いようだ。

銀一の帰りにフジヤに行くとライカコーナーに「アウトレット品」として新品が置いてあった。M9が598000円、M9Pが70万円。そこまでいくと10万円の差なんてたいした差じゃない。「M9P、36回払いなら月2万円でいける」。

盛り上がってショーケースの中を見るも、現物のM9Pは置いてない。、あるのはただの箱。箱の中身が見えないと、だんだん冷静になってくる。70万円のカメラなんて必要不必要の考えで買えるわけはない。血が頭に上った状態がキープされてないと。

ちょっと冷静になってきた僕に友人は

「渡部さんさあ、M9で何撮るの?海外とかに持ってくの?」

「いや、たぶん持っていかない」

「作品作りはフィルムが基本だよねえ」

「そうだよ」

「町撮りとかするの?」

「しない」

「じゃあどこで使うの?」

「飲み屋」

「飲み屋あ???」

「M9Pは多分飲み屋でしか出さないと思う」

「本当にM9Pいるの?」

「いらない、、、」

M8なら「中古で20万円ちょっとで3台くらい出ていた。でも触手はわかない、どうせならM9じゃないと。

つまりM9が欲しいというのは、描写とか、操作性とかじゃなくて、単に飲み屋でいかに見栄を張るかというだけだったのだ。

それを指摘されてすごすご尻尾巻いて帰ってきた。

でも、もし箱じゃなくて、現物のM9Pがそこに置いてあったら多分いってしまっていただろうなあ。

フジヤカメラはM9を棚に出していくべきだと思うよ。