肱折の蕎麦はおいしい。

朝起きたら窓の外は快晴。青い空が広がっている。

朝ごはんの前に1時間ほど撮影。チェックアウト後、宿の若主人に子安峡温泉から院内という、その昔銀山で栄えたところまで送ってもらった。

駅は無人なのだが、隣接した記念館で何気なく運行状況を聞いたら「何言ってんのよ。今朝から上下線雪で動いてないわよ」と言われてしまった。晴れているのはここらへんだけで、後はものすごい雪なんだそうだ。

にっちもさっちもいかず、呆然としていたら係りの人がJRに問い合わせてくれた。すると驚いたことにJRがタクシーを出して振替輸送をしてくれるという。

院内から新幹線が出ている山形の新庄まで車で一時間、料金にして1万円円はかかる。たった一人のために近くのタクシー会社から駅まで手配してもらえた。海外なら絶対ありえないな。

おかげで新庄まで出れたのだが、そこでも電車は一本も動いていない。新幹線以外も全線運休状態。仙台に抜けるバスも雪の影響でストップ。代替輸送を出そうにも道路もアウトらしい。

駅に集まった人たちは困った顔をしていたが、僕は特に予定もないからこの辺に泊まろうと考えた。

ローカルのバスは動いていると言うので以前行ったことのある肱折温泉へ行くことにした。三日連続の温泉だ。

バスは一時間かけて山の中へ。道路横の雪は4メートルを軽く越している。

宿に荷物を置くとすぐに外へ。肱折も晴れていた。明日はまた雪だそうだ。朝の撮影が勝負だな。

どうやらもう新幹線は動いているようだ。明後日はワークショップだからどうしても帰らないと。