朝からプールで泳いで、11時からは冬青へ。

昨日は開場の11時からお客さんがみえた。

お昼過ぎに時間ができたので「旅するカメラ4」の新しい原稿を書き始める。が、すぐに挫折。一度は出版のための全ての原稿をそろえたのだが、つまらなかったり、饒舌なものはバッサリ捨てることにしたので新しく書き足すものがごっそり出てきた。


冬青ギャラリーは、靴を脱いで上がるスタイルのため妙に落ち着くとよく言われる。話し込むと、ついつい1時間は過ぎる。

5時過ぎに来てくれた写真家荻野NAO之もおしまいまでいてくれて結局一緒に中野でご飯を食べた。彼は独特の写真の見方をして驚かされることがよくある。

話の中で僕の写真は「ハイライトを基準に全てを決めていて、シャドーの部分はフィルムに頑張ってもらっている。頑張りきれなかったカットは、無理をして焼かずに捨てている」ということを彼に言った。

すると「そうですよね、白が基準ですよね。僕はSilentShadowじゃなくてSilent Lightに見えました」という。

そういわれて「あれっ、当たってるかもしれない」と思う。

「SilentShadow」というタイトルは2000年くらいから使っている。冬のダイレクトな光が作る真っ黒な影には、何も情報が残らず深い黒が生まれる。そこからとったものだ。

青森の最初は黒を見ていたのだが、次第にそれは光の部分に変わっていった。タイトルを決めた時点と意識のズレがで生まれてきたのかもしれない。今回最後に撮ったのは5月の連休だから、撮ってからプリントし展示するまで時間がなかった。編集を重ねてというより、撮って出しに近い。

「Silent Light」と簡単に言い切れそうにないが、今回の写真をくくるキーワードが「Silent Shadow」以外に存在するのかもしれないと思えてきた。