ひさしぶりに「チャルメラ」。醤油味が好き。

今年の木村伊兵衛賞が決まったようだ。

今年はひとりの受賞。下薗詠子さん。 http://eiko-shimozono.com/

写真集「きずな」と同名の写真展での受賞だそうだ。僕はまだ断片的にしか彼女の作品を見たことがない。

今年から審査員が総入れ替えとなった。岩合光昭氏、瀬戸正人氏、鷹野隆大の三氏がどのように木村伊兵衛賞を考えるかものすごく興味があった。

今年こそ石川直樹かと思ったのだが。やっぱり女性が強いか。

昨日はひさしぶりに冬青ギャラリーに行った。6月の個展の打ち合わせもあったが、染谷学「 C a l c u t t a 」を見ておきたかった。

染谷さんは昨年冬青社から出した「ニライ」でさがみはら写真賞新人奨励賞を受賞している。64年生まれだから僕とほぼ同年代。

1998年にインドのカルカッタで撮られたものを、当時のプリントで展示している。1枚しかないそうで、エディションは潔く1のみ。

普通なら新しく焼いたものを販売しそうなものだが、そこらへんが染谷さんらしくていい。不思議なもので、最初にパッと焼いたものが一番よくて、後でどんなに手を入れようとも最初に焼いたものにかなわない。

シノゴで撮られたインドの町。ちょっと高めにカメラがセットされている。視点が通常より踏み台一個分くらい高い。

高橋社長と染谷さんの写真について話していたら「彼はアッジェが好きなんだよ」という。なるほど。そう思って見て行くとアッジェへのオマージュのようにも見える。ハイライトが柔らかく滲んでいるのもアッジェらしいかな。

6月の写真展の方向性を社長に報告し、DM用の写真を決めた。タイトルは「Silent Shadow Aomori2011」。

プリントを大体作り上げたらももう一回行ってみようかと思っている。